15年目の答え合わせ
- 志学の杜
- 1月16日
- 読了時間: 2分
志学の杜もおかげさまで開校して15年の年月が経ちました。
開講当初、チラシやホームページには「一生の財産となる学力を育てます」という文言を入れていました。
これは、巷にあふれる学習塾の多くが、目先のテストの得点アップだけに走り、テストに出そうなところだけをとにかく詰め込む、という指導をしていることに対して、「ビジネスとしては成立するかもしれないけど、教育という観点ではどうなのだろう」という疑問から生まれたものでした。(特に、頭の柔らかい時期である小学生に、ただ詰め込むだけの中学受験の指導をした結果、中学進学後に伸び悩む子どもたちを見てきたこともあります)
幸い、自分の得意なことが「長文読解力の向上」で、初見の文章を読めるようになる、ということは、受験に向けてだけでなく、その後も必ず役に立つ能力であることも後押ししました。また、受験に向けての取り組みがその後の人生にも必ず生きてくるであろうという思いもありました。そして、その理念の下、自分としては常にベストを尽くして指導や塾運営を行ってきました。
ただ、途中からこの文言は出さないようになりました。
というのも、確かに教育理念としては良いのですが、ビジネス的には刺さらない、というところからです。
また、近年の価値観の変化や子どもさんをめぐる風潮からも合わないのかな、と思って出さないようになったところもあります。
最近、社会人になった元塾生さんがたくさん顔を出してくれました。
その子たちが口を揃えて言うのが、「あの国語読解の授業のおかげで、読解力と表現力は社会人になっても役立っています」とか「数学で培った思考力、問題解決能力はビジネスの場でも役に立っています」という言葉。「自習力のおかけで、資格試験は独力でクリアできました」なんて言ってくれた子も。まあ、よいしょも半分あるのかな、と思うのですが、でも、彼ら彼女らが就職先でしっかりと仕事を任されているのを見ると、本当なんだな、とも思うのです。
その時、ふっと思い出したのが、あの「一生の財産となる学力を育てます」という文言。
15年目にして、自分のやってきたことに答え合わせができた、そんな気がします。
塾をめぐる状況もいろいろと大変ではありますが、これからも自分の信念を大切にして指導、運営にあたってまいります。




