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質問の流儀

志学の杜

更新日:2024年12月9日

野球のイチローさんは、マスコミのくだらない質問は一切無視だったとか。

わが愛するドラゴンズの落合さんも似たようなエピソードあるそうです。

最近だと、大阪府知事・市長時代の橋下徹さんもそうでしたね。これは、テレビで見た覚えがあります。

そのかわり、御三方とも、きちんと準備して臨んだ、まともな質問に対しては真摯に対応したそうです。

橋下徹さんは、きちんとした質問に対しては何時間でも付き合ったとのこと。これは大阪のマスコミの方がよく話していますね。


どうやら、質問には質問者にとってプラスになる質問の流儀がありそうです。


塾でいうと、まずは自分がしっかりと勉強したうえで出てきたわからないことを聞くのが質問、というのが大前提。

漢字の読み方とか、英単語の意味とか、調べてわかることを聞いてくるのは良いとは言えません。イチローさんたど相手にしてもらえない、橋下徹さんなら「もっと勉強してから来てください」と言われてしまうレベルです。


いいな、と思う質問は、例えば数学で、自分の解いたノートを私に見せながら、「ここまではできたんですけと、ここから先ができません」のように、プロセスがわかるように質問してくれるのが、私にとってはもちろん、最終的には生徒さんのためになる=力がつく質問かと思っています。状況がわかるので的確なアドバイスができるからです。

問題の解法ではなく、勉強の進め方で「何をやったらよいかわかりません」という相談がたまにありますが、そういうときも、今までこういうことをこんなふうにやってきました、と見せてくれるとアドバイスが的確にできます。


余談ですが、入塾面談のときに、「今までの勉強の様子がわかるものを何でもお持ちください」と事前にアナウンスします。で、当日いろいろと持ってきてくださる方にはやはり的確なアドバイスができるので、入塾後も比較的早く伸びていきます。(たまに、何も持ってこない方がいますが、まあ、結果もお察しのとおりです・・・)


厄介なのは「私はこう思うんです」という質問。

その私の思っていることが間違っているから躓いているわけでして、自説に固辞してしまうと、結局何も前に進みません。

特に、高校現代文で授業後「私はこう思うんです」と言ってくる方は、まず本文の中身が読み取れていないから間違えている、ただそれだけのことで、だからもっと読解力を高めよう、となればいいだけのことなのですが、そこに目を向けないで「私はこう思うんです」だと全く前に進まないわけです。こちらも対応が難しい。

また中学生でこの手の言葉を発する人は、やはり知識面で身についていないことが多々ある場合がほとんどです。そこに気づかずに「こう思うんです」だとやはり伸びていかない。


質問するときは、「自分には間違っているところがある、足りないところがある」という謙虚な気持ちが大切だったりします。

これが質問の流儀です。








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