来週、再来週と期末テストの学校が多く、自習室に籠る中学生が増えてきました。
志学の杜では、テストが終わった後「答案・問題・成績表」の三点セットを提出するようにお願いをしています。
そのとき、いろいろとみるポイントがあるのですが、その一つとして、成績表の反省を書く欄があるのですが、ここをよく見るようにしています。
「今回はダメでした。次はがんばります」と薄っぺらいことを書いていると再提出になります。反省は出来るだけ具体的に書くように指導しています。不思議なものでそうなると成績も上がっていきます。
あと、「ケアレスミスが多かったので、次は気をつけます」という反省も要注意。
その場合、多くは「なんだ、ケアレスミスじゃん」と軽く見ていることが多いからです。で、案の定、次も同じような反省を書いている。もちろん成績は上がっていません。
たかがケアレスミス、と思っているのかもしれませんが、されどケアレスミス、時には大変なことになります。
例えば、フラれてしまった友達を励まそうと思って、
「おまえ、人間、顔じゃないよ、心だよ」
と言おうと思って、
「おまえ、人間の顔じゃないよ」
と言ってしまったらどうなるだろうか。
ところが、テストで福沢諭吉を福沢論吉と書いても、菅原道真を管原道真と書いても「やべ、ミスちゃった(テヘペロ)」で終わってしまう。
まずはこのあたりの意識を変えていくことが必要かと思われます。
そのうえで、具体的な対策に入るわけです。
計算ミスをなくすには、一日の勉強のスタートに「面倒くさめの計算を3~5問取り組む」というのがおすすめです。
小学生なら□に当てはまる数を求める逆算の問題、中1なら分数とかっこが含まれる計算、中2以降なら式の変形と係数を揃える加減法の連立方程式がおすすめです。
大切なのは、正答すること。最初はゆっくりでもいいです。正解を目指してください。
慣れてきたら時間を意識する、これだけで変わります。
漢字・用語については、その字を書いて覚える、というよりも、国語の文章を正確に音読する、ということを継続して行うと、不思議とミスがなくなってきます。おそらく、「正確に認識する」という思考が作られていくのだと思います。